これまでの研究テーマ
①罰の判断
キーワードは「量刑判断」。刑事裁判で有罪となった被告人に対してどのような・どれくらいの刑罰を与えるべきかという判断ですが、死刑、事実認定、責任能力の判断、規範や正義についての研究も含まれます。
②SNS上のコミュニケーション
③記憶
共同研究者の分部利紘先生と行っています。
業績
※後日更新します。
査読付き論文
(第1著者)
1.Watamura.E, Saeki. M., Niioka. K., and Wakebe. T. 「How is the Death Penalty System Seen by Young People in Japan?
―An analysis of a survey of university students―」、『Advances in Applied Sociology』、第6巻第2号、2016
2.Watamura, E., Wakebe, T., & Karasawa, K. 「The Influence of Improper Information on Japanese Lay Judges’ Determination
of Punishment」、『Asian Journal of Criminology』、第9巻第4号、pp.285-300、2014
3.Watamura, E., Wakebe, T., Fujio, M., Itoh, Y., & Karasawa, K.「The Automatic Activation of Retributive Motive
When Determining Punishment」、『Psychological Studies』、第59巻第3号、pp.236-240、2014
4.綿村英一郎・分部利紘・佐伯昌彦、「量刑分布グラフによるアンカリング効果についての実験的検証」、『社会心理学研究』、
第30巻第1号、pp.11-20、2014
5.綿村英一郎・板山昂・山﨑優子・佐伯昌彦・吉井匡、「死刑判断に関する実証的考察」、『法と心理』、第13巻第1号、
pp.98-103 、2013
6.綿村英一郎、「犯罪事実とは無関係な情報が一般市民の量刑判断に及ぼす影響」、『応用心理学研究』、第38巻第2号、
pp.145-146、2011
7.綿村英一郎・分部利紘・藤尾未由紀・高野陽太郎、「量刑判断にはたらく応報的動機の認知プロセス」、『法と心理』、
第11巻第1号、pp.68-72、2011
8.Watamura, E., Wakebe, T., & Maeda, T. 「Can Jurors Free Themselves from Retributive Objectives?」、『Psychological
Studies』、第56巻第2号、pp.232-240、2011
9.綿村英一郎、「心理的インパクトの強い証拠が素人の法的判断に与える影響」、『法と心理』、第10巻第1号、pp.47-54、2011
10.綿村英一郎・分部利紘・高野陽太郎、「一般市民の量刑判断―応報のため?それとも再犯抑止やみせしめのため?」、
『法と心理』、第9巻第1号、pp.98-108、2010
(第2著者以降)
11.伊東裕司・綿村英一郎・荒川歩・白取祐司・小原健司、「裁判員研究の現状とこれから」、『法と心理』、第16巻1号、pp94-99、2016
12. 石崎千景・荒川歩・菅原郁夫・北村英哉・四宮啓・綿村英一郎、「『裁判員への説得技法:法廷で人の心を動かす心理学』を超えて」、
『法と心理』、第15巻第1号、pp.68-76、2015
13.渡辺晃・分部利紘・綿村英一郎・高野 陽太郎、「系列学習によって形成された表象に記憶の固定化がもたらす変化」、『認知心理学研究』、
第13巻1号、pp. 23-30、2015
14.Wakebe, T., Hidaka, S., & Watamura, E. 「Resource-independent negative effects of foreign language on analogical problem
solving」、『Psychological Reports』、第116巻第1号、pp.207-218、2015
15.安田裕子・林久美子・佐伯昌彦・山﨑優子・福井厚・綿村英一郎、「犯罪被害者をとりまく問題― 臨床心理学、法社会学、法心理学から
の検討 ―」、『法と心理』、第14巻第1号、pp.56-62、2014
16.佐伯昌彦・松尾加代・浅井暢子・綿村英一郎・村山綾・笹倉香奈・裁判員経験者、「裁判員裁判における審理・評議の在り方を巡る
心理学的研究の意義」、『法と心理』、第14巻第1号、pp.77-81、2014
17.竹尾和子・南潤珍・綿村英一郎、「日本在住の韓国人における「ふるさとの記憶」~動的文化差理解の実践から見えてきたこと~」、
『東京理科大学紀要』、第46号、pp. 187-201、2014
18.Wakebe, T., Sato, T., Watamura, E., & Takano, Y. 「Risk Aversion in Information Seeking.」、『Journal of Cognitive
Psychology』、第24巻第2号、pp.125-133、2012
19.Wakebe, T., Sato, T., Watamura, E., & Takano, Y. 「Information seeking in a non-hypothesis testing task.『Psychological
Studies』、第55巻第4号、pp.386-389、2010
(その他※査読ありだが、学術論文ではないもの)
20.綿村英一郎、「書評 『「裁判員」の形成、その心理学的解明』」、『法と心理』、第14巻第1号、pp.122-124、2014
21.綿村英一郎、「Law and Society Association, 2010 Annual Meetingに参加して①」、 『法と心理』、第11巻第1号、pp. 125-126、
2011
著書(分担執筆)
1.綿村英一郎、「刑罰」、『標準心理学』、ナカニシヤ出版、分担執筆、(印刷中)
2.綿村英一郎、「量刑判断」、『犯罪心理学』、越智啓太・桐生正幸(編)、北大路書房、分担執筆、(印刷中)
3.綿村英一郎、「心を測り、分析する―心理学の研究方法―(pp.23-25)」、「人と人との間で生まれる心―社会―(pp.142-145)」、
「人を見て,考え,行動する(pp.146-148)」、「グローバル化の波に飲み込まれないために」の4章のほかコラム3編、
『自ら実感する心理学―こんなところに心理学―(pp.165-166)』、土肥伊都子(編)、保育出版社、分担執筆、2016
4.Watamura, E., & Wakebe, T、「Differences in the Process of Choosing Capital Punishment or Imprisonment: Excerpts from
a Study by Japanese Lay Judge」、『Psychology of Punishment: New Research』、Nicolas Castro(Ed)、Nova Science
Publishers、2013
5.綿村英一郎、「第11章 量刑の意思決定と市民の賠償額の決定」、『法と心理学』、藤田政博(編)、法律文化社、2013
6.綿村英一郎、「賠償額の決定」と「量刑判断」、『法と心理学の事典―犯罪・裁判・矯正』、越智啓太・藤田雅博・渡邉和美(編)、
朝倉書店、2011
受賞歴・科研費・助成金
1.科研費・基盤研究(C)、2018年4月
2.科研費・基盤研究(B)、2017年4月
3.2016年度日本心理学会研究集会「公正研」・研究助成、2016年6月
4.科研費・若手研究B、2016年4月
5.安心ネットづくり促進協議会2015年度研究支援(助成)、2016年4月
6.法と心理学会研究助成、2015年10月
7.2015年度日本心理学会研究集会「公正研」・研究助成、2015年7月
8.司法協会研究助成、2014年12月
9.三菱財団研究助成、2014年10月
10.科研費・研究活動スタート支援、2014年9月
11.科研費・特別研究員奨励費(日本学術振興会特別研究員)、2012~2014年度
12.The Society for Applied Research in Memory and Cognition 2009大会Paper Awards、2009年7月
13.科研費・特別研究員奨励費(日本学術振興会特別研究員)、2009~2011年度
14.法と心理学会研究助成、2008年10月
学位論文
1.綿村英一郎、「潜在的な応報的動機およびその量刑判断に対する影響」(博士論文)
2.綿村英一郎、「一般人の量刑判断に関する実験的検討」(修士論文)
国際学会発表(※ファーストのみ)
(口頭)
1.Watamura, E、[Japanese People's Attitude towards Death Peanalty and Criminal Justice]、『31st international Congress of Psychology』、Yokohama, Japan、(July, 2016)
2.Watamura, E、「The process of ordinary citizens’ determination of punishment ―From the research on retributive motive―」、『2012 Law and Society Association Annual Meeting』、Honolulu, USA、(June 2012)
3.Watamura, E、「Retributive motive in sentencing decision」、『The 16th World Congress of the International Society for Criminology』、Kobe, Japan、(August 2011) 《オーガナイザー兼プレゼンター》
4.Watamura, E、「The automatic activation of retributive emotion when determining punishment」、『The International Society for Research on Emotion 2011』、Kyoto, Japan 、(July 2011)
5.Watamura, E、「An Investigation on Retributive Motive in Determination of Punishment」、『International Workshop for Young Scholars』、Tokyo, Japan、(December 2010)
6.Watamura, E., & Wakebe, T、「Can jurors evaluate evidence of criminal cases without bias?」、『The 27th International Congress of Applied Psychology』、Melbourne, Australia、(July 2010)
7.Watamura, E., & Wakebe, T、「Implicit effects of negative bias on juror decisions 」、『2010 Law and Society Association Annual Meeting』、Chicago, USA、 (May 2010)
(ポスター)
1.Yamagata, M. & Watamura, E. 「A mediating role of moral judgment in jurors’ decision-making processes.」、Society for Personality and Social Psychology、(February 2019)(査読有り)
2.Watamura, E., Wakebe, T., Itoh, Y & Itsukushima, Y、「The automatic activation of retributive motive in determination of punishment」、『The 9th Meetings of the Society for Applied Research in Memory and Cognition』、New York, USA、(June 2011)
3.Watamura, E., & Wakebe, T., Fujio, M., & Takano, Y、「The Activation of Retributive Motive observed as Changes in Semantic Memory」、『The 9th Tsukuba International Conference on Memory』、Tokyo, Japan、(March 2011)
4.Watamura, E., Wakebe, T., & Takano, Y、「Implicit effects of negative bias on juror decisions.」、『The 118th Annual American Psychological Association Convention』、San Diego, USA、(August 2010)
5.Watamura, E., Wakebe, T., & Takano, Y、「The effects of second thought on decision about punishment」、『The 2009 Meeting of American Society of Criminology』、Pennsylvania, USA、(November 2009)
6.Watamura, E., Wakebe, T., & Sato, T、「Activation domain in cued recall: An examination with hypermnesia.」、『The 17th Annual Conference Object, Perception, Attention and Memory』、Massachusetts, USA、(November 2009)
7.Watamura, E., Wakebe, T., Tsuneoka, M., & Takano, Y、「Can laypeople decide punishment severity independently of irrelevant information?」、『The 8th Biennial Meetings of the Society for Applied Research in Memory and Cognition』、Kyoto, Japan、(July 2009)
国内学会発表(※ファーストのみ)
(口頭)
1.山縣芽生・綿村英一郎、「日本人のための道徳基盤尺度作成の試み」、法と心理学会第19回大会、2018年10月、(査読無し)
2.佐々木小巻・大工泰裕・綿村英一郎・寺口司 、「奇抜な名付けに影響を及ぼすパーソナリティの検討」 第85回日本応用心理学会大会、 大阪大学、2018年8月
3.大工泰裕・綿村英一郎・釘原直樹、「ST-IATを用いた欺瞞性認知の測定と妥当性の検討」、 第85回日本応用心理学会大会、 大阪大学、2018年8月
4. Impact of mortality salience on pro-environmental behavior in Japan and China:
A cross-cultural study, Hui Fa, Eiichiro Watamura, Naoki Kugihara, 日本グループ・ダイナミックス学会第65回大会 2018年9月
5.法 卉・釘原 直樹・綿村 英一郎・寺口 司、「個人と集団全体の死の顕現化が内集団批判者の評価に与える影響:集団的死の顕現化操作による検討」、日本社会心理学学会第58回大会、 2017年10月
6.綿村英一郎、「死刑判断の評議研究」、獨協大学、2015年10月
7.綿村英一郎、「一般市民の量刑感覚についての心理学的検証」、首都大学東京、2015年5月
8.綿村英一郎・新岡陽光、「一般市民の死刑制度に対する態度に関する心理学的検証」、関西学院大学、2014年10月
9.綿村英一郎「個人レベルの判断」、日本心理学会シンポジウム「一般市民はどのように法的判断を行うのか?-個人・集団による判断に着目して-」、同志社大学、2014年9月
10.綿村英一郎「失敗から学んでます・・・今こうしてます」、日本心理学会チュートリアル「裁判員研究のABC」、同志社大学、2014年9月
11.綿村英一郎・渡辺匠・唐沢かおり、「人は不祥事の責任をどう考えるか?―責任の対象と種類による分析―」、沖縄国際大学、2013年11月
12.綿村英一郎、「量刑相場グラフが裁判員の量刑判断に与える影響」、『法と心理学会第14回大会』、九州大学、2013年10月
13.綿村英一郎、「一般市民の死刑判断に関する実証的研究」、『法と心理学会第13回大会』、武蔵野美術大学、2012年10月
14.Watamura, E、「Implicit and explicit process for making judgments about punishment」、『日本心理学会第76回大会』、専修大学、2012年9月
15.綿村英一郎、「応報的動機の潜在性と公正世界観」、『法と心理学会第12回大会』、名古屋大学、2011年10月
16.綿村英一郎・白井美穂・高野陽太郎、「一般市民の量刑判断にはたらく応報的動機の潜在性」、『日本社会心理学会第52回大会』、名古屋大学、2011年9月
17.綿村英一郎、「素人の量刑判断プロセス」、『日本心理学会第75回大会』、日本大学、2011年9月
18.綿村英一郎・分部利紘・藤尾未由希・高野陽太郎、「素人の量刑判断における潜在的プロセスの検証」、『日本認知心理学会第9回大会』、学習院大学、2011年5月
19.綿村英一郎・藤尾未由希・分部利紘・高野陽太郎、「量刑判断にはたらく応報的動機の潜在性」、『法と心理学会第11回大会』、立命館大学、2010年10月
20.綿村英一郎、「報復(応報)的公正の自動性と量刑判断との関係性」、『法と心理学会第11回大会』、立命館大学、2010年10月
21.綿村英一郎・分部利紘・常岡充子・高野陽太郎、「不適切な情報が量刑判断に及ぼす影響に関する実験的検討」、『法と心理学会第10回大会』、国学院大学、2009年10月
22.綿村英一郎、「心理的インパクトの強い証拠が素人の法的判断に与える影響」、『法と心理学会第10回大会』、国学院大学、2009年10月
(ポスター)
1.綿村英一郎・藤尾未由希・高野陽太郎、「素人が直感で行う量刑判断の本質的目的とは?―応報的正義と公正世界観との関連性―」、『日本心理学会第75回大会』、日本大学、2011年9月
2.綿村英一郎・分部利紘・高野陽太郎、「量刑判断における主観的手がかり」、『日本心理学会第73回大会』、立命館大学、2009年8月
3.綿村英一郎・分部利紘・高野陽太郎、「様々な情報への注意喚起が量刑判断に与える影響」、『日本認知心理学会 第7回大会』、立教大学、2009年7月
4.綿村英一郎・高野陽太郎、「新しく付け加わった誤情報が本来の記憶に与える効果―中心的刺激は付加的誤情報による事後情報効果を受けにくい?」、『法と心理学会 第9回大会』、南山大学、2008年10月
5.綿村英一郎・高野陽太郎、「刑事事件における量刑判断―結果の重大さ、再犯可能性、および社会的脅威が量刑に及ぼす効果―」、『日本心理学会第72回大会』、北海道大学、2008年9月
6.綿村英一郎・高野陽太郎、「法の素人の量刑判断は応報的か?―新しい実験方法による応報的動機の検証―」、『日本応用心理学会第75回大会』、横浜国立大学、2008年9月
シンポジウム・招待講演・話題提供
1.綿村英一郎、「SNS依存に関する心理学的研究」、『東京法と心理研究会』、慶應義塾大学、2017年
2.綿村英一郎、「刑罰の心理学」、『東洋大学総合研究』、東洋大学、2016年10月
3.綿村英一郎、「量刑判断に関する心理学的研究」、『第25回CAPSインタラクション研究会』、関西学院大学、2013年11月
4.綿村英一郎、「相場が量刑判断に与える影響」、『新学術領域 法と人間科学 公開シンポジウム』、慶應義塾大学、2013年3月
5.綿村英一郎、「犯罪事実とは関係のない情報が一般市民の量刑判断に及ぼす影響」、『第85回心理コロキウム』、中部大学、2012年11月
6.綿村英一郎、「潜在レベルの応報的動機およびその量刑判断に対する影響」、『第7回社会認識研究会』、清泉女子大学、2012年7月
7.綿村英一郎、「一般市民の量刑判断についての心理学的研究」、『第10回刑事制裁・量刑法研究会』、関西大学、2010年2月
8.綿村英一郎、「裁判員の直感的な量刑判断‐不適切な情報の影響‐」、『日本認知心理学会・慶應義塾大学GCOE共催 認知心理学のフロンティア:公開シンポジウムⅠ』、慶応義塾大学、2010年1月
9.綿村英一郎、「一般市民の量刑判断方略に関する心理学的研究」、『第125目撃証言研究会』、日弁連刑事弁護センター、2009年2月
共同研究
工事中・・・